こんにちは。

新座きりん歯科クリニックです。

マウスピース矯正（インビザライン）は、薄くて透明なマウスピースを装着し、定期的に交換することで歯並びを整える方法。

しかし、「どんな手順で進むの？」「むし歯や歯周病があったら、すぐに始められないのかな？」など、治療の流れやむし歯・歯周病がある場合の対応など、疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

本記事ではインビザラインで行う矯正治療の流れを詳しく解説します。

■マウスピース矯正（インビザライン）の流れ

1. 初診カウンセリング（無料相談）

「歯並びで気になることは？」「どんな風になりたい？」など、あなたの悩みや希望をじっくり伺います。お口の中を拝見し、マウスピース矯正でどのような治療ができるのか、費用の目安や期間はどれくらいかなど、基本的な情報をお伝えます。

相談時間は30分～1時間程度。無料相談できるクリニックが多いので気軽に相談してみましょう。

2. 精密検査

詳しい治療計画を立てるために、精密検査を行います。レントゲン撮影（全体像を把握するパノラマレントゲン、横顔を分析するセファロレントゲン）や、必要に応じてCT撮影を行い、骨格や歯の根の状態を確認します。

お口の中や顔貌の写真撮影、そして、iTero（アイテロ）などの光学スキャナーを使って歯型を採取します。むし歯や歯周病のチェックも同時に行い、矯正治療を始める前の準備を整えます。検査時間は30分～1時間程度です。

3. 診断・治療計画の説明（クリンチェック）

精密検査の結果をもとに、患者さま一人ひとりに合わせた治療計画を立案します。3Dシミュレーション（クリンチェック）を使って、歯がどのように動いていくのか、治療期間はどれくらいか、場合によっては歯を抜く必要があるかなど、具体的な内容を一緒に確認します。

治療にかかる費用の総額や分割払いなどの支払い方法についても詳しくご説明し、すべてにご納得いただいてから治療開始です。

4. 矯正治療開始・定期的な通院（調整）

マウスピース矯正は、1ヶ月～2ヶ月に一度の定期的な通院が必要です。歯の動きをチェックし、マウスピースの調整やお口の中のクリーニングを行います。順調に進んでいるか確認しながら治療を進めていきます。

5. 治療終了・保定

歯並びが綺麗に整ったら治療終了です。しかし、ここで終わりではありません。矯正後の歯並びは、元の位置に戻ろうとする力が働きます（後戻り）。そのため、保定装置（リテーナー）を装着して、歯並びを安定させる期間が必要です。

保定装置には、取り外しができるタイプと歯の裏側に固定するタイプがあります。保定期間や装置の種類については、お口の状態に合わせてご提案します。

■むし歯や歯周病がある場合はどうするの？

「むし歯や歯周病があっても、マウスピース矯正（インビザライン）ってできるの？」

そう疑問に思われる方もいるでしょう。

◎むし歯がある場合

矯正治療中にむし歯が大きくなってしまうと、マウスピースが合わなくなる可能性も出てきます。そのため、もしむし歯が見つかったら、まずむし歯の治療を済ませてから矯正を始めるのが一般的です。ただし、ごく初期のむし歯であれば、矯正治療と同時進行で治療できることもあります。

◎歯周病がある場合

歯周病が進行していると、矯正で歯を動かすときに、歯ぐきがさらに痩せてしまったり、歯がグラグラしてしまったりするリスクがあります。

そのため、歯周病が見つかったら、まずは歯周病の治療をしっかり行い、歯ぐきや歯を支える骨の状態が安定してから、矯正治療を始めることになります。

■マウスピース矯正(インビザライン)中にむし歯や歯周病にならないために

ここでは、マウスピース矯正（インビザライン）中にむし歯や歯周病にならないための予防法を紹介します。

◎毎日丁寧にケアする

毎食後、歯を丁寧に磨くのはもちろんですが、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目など、細かい部分も忘れずにケアしましょう。
歯ブラシだけで届きにくい場所は、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、汚れをしっかり落とします。フッ素入りの歯磨き粉を使うと、むし歯予防効果がアップしますよ。

◎マウスピースはいつもキレイに

マウスピースは、お口の中に入れるもののため、毎日のお手入れが欠かせません。外したら、まずは流水で洗い流し、その後、歯ブラシで優しく磨きましょう。週に1～2回はマウスピース専用の洗浄剤を使うと清潔に保てます。
もし、マウスピースに汚れやニオイが気になってきたら、早めに歯科医師に相談しましょう。

マウスピースの洗い方については、こちらの記事をご確認ください。

◎食事と飲み物に注意する

マウスピースをつけたまま甘い飲み物を飲むと、むし歯のリスクが高まってしまいます。
食事やジュースなど甘いものを口にするときは、必ずマウスピースを外しましょう。
そして、マウスピースを再びつける前に歯磨きをするのが理想的です。
でも、「どうしても時間がない！」というときは、お水でお口の中をしっかりゆすぐだけでも違いますので、実践してみてくださいね。

◎定期検診でプロのチェックを受ける

「毎日ちゃんとケアしてるから大丈夫！」と思っていても、自分では気づかないうちにむし歯や歯周病が進行していることもあります。マウスピース矯正（インビザライン）中も定期的に検診を受けて、お口の中をチェックしてもらいましょう。

プロのクリーニングを受ければ、自分では落としきれない汚れもスッキリできますよ。

【マウスピース矯正（インビザライン）が気になる方はお気軽に当院へ】

インビザライン矯正は、初診カウンセリングから始まり、精密検査、診断・治療計画の説明、矯正治療開始・定期的な通院（調整）、治療終了・保定という流れで進みます。

むし歯や歯周病がある場合は、まずそれらの治療を優先し、お口の状態を整えてから矯正治療を開始するのが一般的です。

ただし、インビザラインでの矯正は、すべての歯並びに対応できるわけではありません。ご自身の歯並びの状態が適しているかどうかを判断するためにも、まずは無料相談を活用することをおすすめします。