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神経を抜いた歯は弱い?根管治療で歯を残すためのMTAセメント・バイオセラミックとは?

2026年4月20日


こんにちは。新座きりん歯科クリニックです。


むし歯が大きく進行すると、歯の内部にある神経を取り除く「根管治療」が必要になることがあります。


しかし、神経を抜いた歯は内部への血液供給が途絶えるため、栄養が行き届かなくなり、健康な歯に比べてもろくなりやすいという弱点を抱えています。


こうしたリスクを軽減し、治療後の歯を少しでも長くもつようにするために開発されたのが「MTAセメント」や「バイオセラミック」と呼ばれる材料です。


そこで本記事では、神経を抜いた歯が弱くなる仕組みをはじめ、MTAセメントとバイオセラミックそれぞれの特徴、治療にかかる費用やメンテナンスの注意点を解説していきます。


■なぜ神経を抜いた歯は弱い?


実際、「神経を抜いた歯はもろい」という話はよく耳にしますが、神経を失うことにどのような影響があるのでしょう。


◎歯を削ることで物理的な強度が落ちる

神経を抜く必要があるほど進行したむし歯は、すでに歯の組織(歯質)を大きく失っています。治療の過程でさらに感染部を削るため、残された歯の壁が薄くなり、噛む力に耐えうる物理的な強度が低下します。


◎栄養供給が停止するから

歯の神経(歯髄)には血管も通っており、歯に水分や栄養を運んでいます。神経を失うと栄養供給が止まり、歯が乾燥して枯れ木のような状態に。その結果、強い衝撃が加わった際に、しなりがきかず、割れてしまうことがあります。


◎痛みを感じず異常や再発に気づけないから

神経がなくなると痛みを感じないため、無意識に強い力で噛みすぎてしまうことがあります。また、再度むし歯になったとしても痛みがないため発見が遅れ、気づいた時には抜歯せざるを得ないほど深刻化しているケースが少なくありません。


■MTAセメント・バイオセラミックとは?


MTAセメントとバイオセラミックは、根管治療の仕上げにあたる「根管充填」で使用される歯科材料です。根管充填とは、神経を取り除いた後の空洞を専用の材料で埋める処置のことで、歯を長く保存するうえで欠かせない工程となります。


MTAセメントは1998年にアメリカで開発・発売された歯科用セメントで、バイオセラミックはその技術をベースに操作性や性能を改良した新しい材料の総称です。共通する大きな特長として次の3つが挙げられます。


  • ・封鎖性の高さ


従来の根管充填材は硬化する際にわずかに収縮するため、歯と材料のあいだにすき間が生じ、そこから細菌が再び入り込むリスクがありました。


MTAセメントやバイオセラミックは硬化時にわずかに膨張する性質をもつため、しっかりと封鎖でき、細菌の再侵入を防ぎやすくなっています。


  • ・生体親和性の高さ


人体の組織となじみやすい成分で構成されているため、周囲の歯肉や骨への刺激が少なく、術後の炎症を抑える効果が期待できます。


・組織の再生を促す働きがある


失われた歯槽骨や歯根周囲の組織の回復を後押しする作用があり、従来であれば抜歯が検討されるような症例でも歯を残せる可能性が広がりました。


■MTAセメントとバイオセラミックどちらを選ぶべき?


MTAセメントの長所を受け継ぎつつ、操作性を向上させたのがバイオセラミックです。両者は同じ技術体系から生まれた近い関係にありますが、それぞれに得意とする場面が異なります。


MTAセメントは、粉末と液体を練り合わせて使うことが多く少し固さがあるため、歯の根に開いてしまった穴(パーフォレーション)をしっかりと塞ぐ処置に向いています。


一方、バイオセラミックはあらかじめペースト状に調整された製品が多く、細く曲がりくねった根管の奥深くまで行き届く流動性の高さが特徴です。そのため、根管が複雑に枝分かれしている歯の充填処置で力を発揮しやすくなっています。


このように、症状や治療部位に応じて適した材料は変わってきます。どちらの材料を使うかは歯科医師が歯の状態を見きわめたうえで判断します。


■MTAセメント・バイオセラミックを用いた治療の注意点


ここでは、MTAセメント・バイオセラミックを用いた治療を受ける際の注意点について解説します。


◎自費診療(保険適用外)になることが多い

MTAセメントやバイオセラミックは、材料費自体が非常に高価で、かつ高度な技術と時間を要する精密治療とセットで提供されます。現行の保険診療の枠組みではカバーしきれないため、自費診療となっている歯科医院が一般的です。


◎治療後の定期的なメンテナンスが必須

どんなに優れた材料で治療しても、その後のケアを怠ればまた病気は再発しやすい状態です。治療した歯を長く使い続けるためには、歯科医院での定期健診と適切なブラッシング、食習慣の管理がセットで大切です。


【10年後・20年後も自分の歯で噛むために】


MTAセメントとバイオセラミックは、神経を抜いた歯の根管を緊密に封鎖し、細菌の再感染を防ぐ根管充填材です。


これらの材料を用いた治療は精密な技術を要するため、自費診療(保険適用外)となるケースが多く、費用負担が大きくなる点は事前に把握しておく必要があります。また、治療後の歯を長く保つには定期的なメンテナンスが欠かせません。


「抜歯しかない」と言われた経験がある方でも、MTAセメントやバイオセラミックを活用した精密根管治療によって歯を残せる場合があります。気になる方は、まず当院にご相談ください。


新座きりん歯科クリニック
歯科医師
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