
こんにちは。新座きりん歯科クリニックです。
「70代や80代でも、歯周病の再生療法は受けられるの?」
「持病があるけれど、手術は大丈夫?」
このような不安や疑問はありませんか?
結論から言うと、歯周組織再生療法に「何歳まで」という年齢の上限はありません。重要なのはカレンダー上の年齢ではなく、全身の健康状態などの生理的年齢です。
条件さえ整えば、高齢の方でも抜歯を回避し、ご自身の歯を残せる可能性は十分にあります。
そこで本記事では、高齢者が再生療法を受けるための3つの判断基準や、治療費の目安、内科との連携など、治療前に知っておくべきポイントを解説します。
目次
■歯周組織再生療法は何歳まで受けられる?
歯周組織再生療法には、何歳までという年齢の上限はありません。
ただし、高齢者に対して歯周再生療法を行う際は、患者さまの生理的年齢を見極めることが重要です。
生理的年齢とは、カレンダー上の年齢ではなく、その方の体がどれだけ健康で若々しい状態を保っているかを表す考え方。同じ80歳でも、毎日散歩を欠かさず持病もコントロールできている方と、複数の疾患を抱えて体力が低下している方とでは、治療への適応が異なる場合があります。
つまり、70代や80代であっても、全身の健康状態が良好で、適応条件を満たしていれば、再生療法を受けられる可能性は十分にあります。「年齢だから」という理由だけであきらめる必要はないのです。
■再生療法を受けられるかどうかを決める3つのポイント
ここでは、年齢以外の判断基準を見ていきましょう。
①持病がコントロールされているか
高血圧や糖尿病などの持病があっても、再生療法を受けられないわけではありません。問題となるのは、それらがきちんとコントロールされているかどうかです。
たとえば糖尿病の場合、血糖値が安定していてヘモグロビンA1cが基準内に収まっていれば、治療を受けられるケースが多くあります。内科の主治医と連携を取りながら、全身状態を把握したうえで治療計画を立てることが可能です。
②垂直性骨欠損であるか
再生療法が効果を発揮しやすいのは、骨が縦方向に深く溶けている「垂直性骨欠損」と呼ばれるタイプです。この場合、骨が四方を囲むくぼみのような形になっているため、再生を促す薬剤がしっかり留まり、効果を発揮しやすくなります。
③治療後のメンテナンスに取り組める環境があるか
「3ヶ月に1回の通院ができるか」「歯みがきを丁寧に続けられるか」といった点も、適応を判断する大切な要素となります。ご自身だけで通院が難しい場合でも、ご家族のサポートがあれば治療を続けられるケースは少なくありません。
■高齢者が再生療法を検討する際に確認すべきこと
ここからは、再生療法を検討する場合に確認しておきたいポイントをお伝えします。
◎かかりつけ医(内科など)との連携は必須
高齢になると、高血圧、糖尿病、心疾患など、複数の持病を抱えている方が増えてきます。再生療法を安全に行うためには、これらの疾患がどの程度コントロールされているかを把握することが欠かせません。
特に注意が必要なのは、服用中のお薬についてです。たとえば、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を飲んでいる場合、手術の際に出血が止まりにくくなる可能性があります。
また、骨粗しょう症の治療に使われるビスフォスフォネート製剤などを服用している場合は、外科処置の際に顎骨壊死のリスクを考慮する必要があります。
歯科医院と内科などのかかりつけ医が情報を共有し、連携して治療を進めることが非常に重要です。
◎治療後のメンテナンスに通えるか
再生療法を受けた後は、3ヶ月に1回程度の通院が必要になります。ご自身での通院が難しい場合は、ご家族のサポート体制についても確認しておきましょう。送迎ができるか、通院に付き添えるかといった点を事前に話し合っておくと安心です。
◎費用と治療期間の目安を把握しておく
再生療法にかかる費用は、使用する薬剤や治療の範囲によって異なります。保険適用の場合、3割負担であれば歯あたり約1〜3万円程度が目安です。自費診療の場合は、1歯あたり約5〜15万円程度かかります。
手術自体は1〜2時間程度で終わることが多いですが、経過観察を含めると、数ヶ月から1年程度の期間が必要になります。骨の再生には時間がかかるため、焦らずに経過を見守ることが大切です。
■70代・80代でも再生療法は受けられる
歯周組織再生療法には、「何歳まで」という年齢制限はありません。大切なのは暦年齢ではなく、お体の健康状態や歯周組織の状況です。70代であっても、80代であっても、条件が整えば治療を受けられる可能性があります。
判断のポイントは、全身の健康状態がコントロールされているか、骨の欠損が再生に適した形かどうか、治療後のメンテナンスに取り組める環境があるかどうかです。
「歯科医師に年齢的に難しいと言われた」という方も、セカンドオピニオンとして別の専門医に相談することで、新たな選択肢が見つかることがあります。当院では専門的な立場から診査いたしますので、諦める前にまずはご相談ください。





