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根管治療の成功に欠かせない視野とは?マイクロスコープを使うメリット

2026年3月23日


こんにちは。新座きりん歯科クリニックです。


根管治療とは、むし歯などで感染した歯の神経や組織を取り除き、内部を洗浄・消毒してご自身の歯を残すための処置です。


しかし、歯の根は非常に細く複雑なため、肉眼だけでは隅々まで把握することが物理的に困難なケースも少なくありません。


そこで活躍するのが、歯科顕微鏡「マイクロスコープ」です。肉眼の最大20倍の拡大視野と明るい照明のもとで治療を行うことで、感染物質の取り残しを防ぎ、再発のリスクを大きく下げることが期待できます。


本記事では、根管治療におけるマイクロスコープの役割や、使用する4つのメリット、使わない場合のリスクや成功率の違いを解説します。


■根管治療とは?


歯の内部には「根管(こんかん)」と呼ばれる、神経や血管が通る細い管があります。根管治療とは、むし歯などで感染した歯の神経や組織を取り除き、内部を洗浄・消毒する処置のことです。治療の最後には、再び細菌が入り込まないよう薬剤でしっかりと密封します。


◎根管治療が必要な理由

むし歯が深く進行したり、転倒などで歯に強い衝撃が加わったりすると、根管内に細菌が侵入してしまうケースがあります。


根管内に細菌が侵入したまま放置すると、激しい痛みが生じたり根の先に膿がたまったりして、最終的に抜歯を余儀なくされることも珍しくありません。


そうした感染の拡大を防ぎ、ご自身の歯を残すために根管治療を行います。


◎肉眼での根管治療は再発リスクが高い

根管の構造はとても細く、複雑です。途中で枝分かれや湾曲をしていることも少なくありません。人間の肉眼が識別できる限界はおよそ0.2mmと言われているため、肉眼のみで根管のすべてを詳細に把握するのはどうしても難しい場面があります。


そのため、マイクロスコープが普及する以前は、歯科医師は長年の経験や指先の感覚を頼りに、できる限り精密な治療を行ってきました。


ただ、視認性に限界がある以上、熟練した技術を持つ歯科医師でも、わずかな感染物質が残ってしまう可能性は避けられず、結果として数年後に痛みが再発するケースが生じることもありました。


■マイクロスコープを使うメリットとは?


マイクロスコープとは、歯科専用に設計された高性能顕微鏡です。手術室で外科医が使う顕微鏡をイメージするとわかりやすいかもしれません。ここでは、マイクロスコープを使うメリットについて紹介します。


◎メリット①:肉眼の最大20倍の拡大視野で見逃しを防ぐ

マイクロスコープは、肉眼のおよそ20倍まで拡大できます。たとえば、肉眼では発見が難しかった細い根管や、枝分かれした部分も拡大視野のもとでは鮮明に映し出すことが可能です。


◎メリット②:LED照明で暗い根管内部を明るく照らせる

根管の奥は暗く、光が届かなければ何も見えません。マイクロスコープには高輝度のLED照明が搭載されており、狭く深い根管の内部まで明るく照らし出すことができます。


◎メリット③:根管形態を目視確認しながら治療を進められる

根管は直線ではありません。曲がりくねった道のような形態をしていることもあります。マイクロスコープを使えば、湾曲や枝分かれを目視しながら治療を進められます。


ファイルと呼ばれる根管清掃用の器具を操作する際も、今どこを処置しているのかがわかるため、無理な力をかけて器具を折ってしまうリスクも軽減されます。


◎メリット④:治療の記録・共有ができる

マイクロスコープには録画・撮影機能が備わっているため、治療前後の状態を画像や動画で記録できます。自分の歯の中がどうなっていたのか、どのように治療されたのかを視覚的に理解することができます。


■マイクロスコープを使わないとどうなる?


では、マイクロスコープを使わない場合と、どのような違いが生じるのでしょうか。


いくつかの研究データによると、肉眼やルーペを使用した根管治療と、マイクロスコープを使用した精密治療では、成功率に差が出ることが報告されています。


2025年に発表された台湾・マッカイ記念病院の後ろ向きコホート研究では、マイクロスコープを使用した根管治療は従来法と比較して2.9〜3.2倍の成功率向上を示しました(※1)。


また、ルーマニアの大学で行われた研究では、18ヶ月後の成功率が従来法の81.61%に対し、マイクロスコープ使用群では89.04%まで向上したと報告されています(※2)。


もちろん、症例の難易度や歯科医師の技量によって数字は変動しますが、視野の確保が成功率に影響するといってよいでしょう。


再発してしまった場合、再治療が必要になります。しかし、再治療は初回治療よりも難易度が高く、歯へのダメージも蓄積していきます。


何度も削られた歯は薄くなり、最終的には「これ以上治療を続けても保存が難しい」と判断され、抜歯を勧められるケースも出てきます。


つまり、最初の治療でどれだけ質の高い処置を受けられるかが、歯の寿命を左右することにもつながります。


※1 Effectiveness of microscope-assisted root canal treatment in permanent posterior teeth: A retrospective cohort study. Journal of Dentistry. 2025;157:105771.


※2 Monea M, Hantoiu T, Stoica A, et al. The Impact of Operating Microscope on the Outcome of Endodontic Treatment Performed by Postgraduate Students. European Scientific Journal. 2015;11(27):305-311.2015;11(27):305-311.


【気になる症状がある方は早めのご相談を】


マイクロスコープを活用した根管治療は、肉眼では見えにくい細部までしっかり確認できるため、治療の精度が大きく向上します。


もしこれから根管治療を受ける、もしくは何度も再発を繰り返している場合は、マイクロスコープでの精密治療も検討してみてはいかがでしょうか。


「何度治療しても痛みが再発する」「他院で抜歯を勧められたが、できれば歯を残したい」そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度新座きりん歯科にご相談ください。しっかりと話し合いながら治療法を決めていきましょう。


新座きりん歯科クリニック
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